ど田舎出身が気づいた「広告業界の人は都会人が多い理由とその弱み」

 

こんにちは。

最近、帰りに25時までやっているスーパーで半額の刺し身を買って帰るたつおです。

大学卒業してから広告業界5年目に入ったのですが、もう既に都会人の仲間入りをしています。

そんな僕も、出身は山梨のど田舎。スーパーなんてほとんど無い上に、8時には閉まります。

 

今回は、僕が都会に出て広告業界に入って知った地域による能力格差と、数少ない田舎出身の広告マンの話をしたいと思います。

 

ど田舎から都会に出て広告業界に入る

生まれたところは標高800m、友達の家までは山を2つ超える

僕の生まれたところは山梨県の北西部。(写真は最寄り駅)

八ヶ岳の裾野、標高800mの町で生まれ育ちました。

辛うじてコンビニと駅がある町で、中学生のお金の使い方はコンビニでの買い食い。

同じ小学校の友達の家に行くにも山を2つ超えないと行けないので、歩いてなんていけません。

映画を見に行くにも、マクドナルドに行くにも1時間に1本の電車に40分乗らない行けない場所でした。

みんな車移動であるため、町を歩いている人も学生くらいで、外部の人とか出会う機会がほとんどない町でした。

大学を経て東京に上京

僕は18歳で大学に入学し、滋賀県に移り住みました。

ここは、まさに天国。最寄り駅にミスドとケンタッキーがあるのです。

それでも、少しずつ都会の誘惑に負けていき、田舎の心地よさを忘れ、4年生のときは京都に引っ越します。

なんと、マクドナルドが歩いて3分のところにあるのです。

そうやって都会に少しずつ慣れていきながら僕は東京への就職が決まりました。

東京のWeb広告会社に就職

僕は正直、広告業界に行きたいわけではありませんでした。

大学でマーケティングを勉強していたから、ITに強い憧れを抱いていたから。いい人がたくさんいたから。
ベンチャーっぽいところに行きたかったから。

そんな理由で、結果、東京のメガベンチャーであるWeb広告会社に就職したわけなのです。

広告業界で気づいた衝撃の格差

都会人達のコミュ力の高さ

最初に気づいたのは同期のコミュ力の高さです。

確かに地元でも関西でも、自分からガツガツいく、積極的にコミニュケーションを取る人間はいました。

ただ、仲間内のコミュ力は高いけど、新しい人とは関わりたがらない関西人が多かったのです。

でも、東京の広告会社の同期(特に東京組)は、みんな初めての人にめっちゃ優しくコミュニケーションを取ってくるんです。

男の僕に対しても

「なんか注文する?」

「そのネクタイおしゃれだね」

最初は気持ち悪かったのですが、慣れてくると嫌な気がしません。

むしろ、心地よいのです。

都会出身の人がコミュ力高い理由。

なんで、こいつらこんなにコミュ力高いんだろう?

こいつらに、コミュ力では勝てる気が全くしないぞ・・・と1年目ながらに思ったのです。

そこで、よく考えたら、そいつらは都会(関東近郊を含む)出身の人がほとんどでした。

都会出身人って田舎の人とくらべて、小さい頃から新しい人と会って話す回数が圧倒的に多いんですよね。

僕は、中学2年生の時、初対面の人と話さないといけない機会って年に7,8回でした。

偏見があるかもしれないのですが、本当にそれくらいなんです。学校内の初めて喋る同級生や先輩、先生。初めて会う塾の先生や、生徒。

本当にそれくらいしか初めて会う人っていないのです。部活の他校の対戦相手やコンビニの店員とかも初めてですけど、別に話さなくていいですからね。

そもそも、初めての人に良く見られようとする考えが僕ら田舎者にはないのです。

一方で、都会の人は違います。電車や町でも多くの人とすれ違い、1人や、友達で新しい場所や買い物に行く機会も多いでしょう。

みんな塾も行くし、習い事も行く。小さい頃から受験によって知らない人しかいない学校に行くのは当たり前。

知らない人と話さないといけない機会が圧倒的に多いのです。

幼稚園、小学校、中学校、高校がほとんど同じメンバーの田舎とは違うので、普通に勝てないですよね。

しかも、広告業界に来るようなイケイケの人は、僕らが想像する何倍ものコミュニケーションを取っているのです。

都会人×広告業界=コミュ力モンスターの巣窟でした。。

田舎ものは出世はできない けど・・・。

大きな広告企業の出世は田舎ものではきつすぎる

これは、結構ルサンチマン(弱者の恨み)的な感じですし、自分への言い訳的な感じで嫌なのですが、

実際問題、僕は新卒のときに感じたんです。こんなコミュ力モンスターだらけの中で、自分は社内政治で勝てるわけがない・・。

田舎者って人と会う回数と、すごい人と合う回数が著しく少ないのでプライド高いんですよね・・。

なので、馬鹿みたいですが、ゴマすりとか、社内政治が本当にできないんですよ。(プライド捨てて、繰り返し頑張っていればできるようになるんですが)

でもこれって、CtoCの営業がお客さんを握るなら必須なんですよね。デジタル化して少しずつは変わっているとは思いますが、広告業界ってそういうもんなんですよ。

結果、出世は結構厳しい。

なので、僕はすごいマーケター(専門家)になろうと、会社では思ったわけです。

田舎と都会は考え方が違いすぎる

そんな感じで、僕は田舎と都会の人間の違いを肌で感じたのです。

また、仕事以外のプライベートでも生活感や考え方は全然違います。

地元に戻ると、飲み会でカタカナ用語を使うと怒られるし、みんな車を買ってめっちゃ貯金しているんです。

なぜかって?結婚して家を買うためですよ。

でも、都会の人で若い人ってそんなことあんまり考えないですよね。

車なんていらないし、持ち家もあんま興味ありません。旅行して、美味しいご飯食べてインスタジェニックな写真をとります。

あれ?マーケティングを考えたときに同じ年代なのに、なんかターゲットとするユーザーとしては明らかに、別の人間じゃない?

 

ある時、恵比寿が地元の東大卒の社員が言いました。

「車を売りたいタイミングって、環境が変わって、車が要らなくなったときですよね?」

車を持っている人の殆どは田舎ものです。

田舎出身の僕が思うのは

「車を売りたいタイミングって、新しい車に乗り換えたい時なんだよ」

田舎と都会を知っていてよかったな

これは、僕の仮説のほうが正しいと思っています。(別に検証していないけど)

なぜなら、僕の方が田舎を経験しているし、田舎の友人がたくさんいるからです。

これって、コミュ力的な意味合いでは圧倒的に負けていた田舎ものが、唯一勝てるとこなんですよね。

「都会のことしか知らない人が知らないことを僕らは知っている」

別にすごい能力でもなんでもないんです。

でも、エリートが知らない世界を知っているっていうのは、マーケターからしたら一つの強みなんです。

「マイルドヤンキー」って言葉ありますよね。

これって、都会のエリートだと、すぐにペルソナ(ターゲットが具体的に普段どんな行動をとっているのかを細かにシミュレーションするマーケティング手法)をできないと思うんですよ。

色んな人にヒアリングしたり、リサーチをかけて、ペルソナ像を作っていくのかもしれないですけど

僕らは、「あぁ、マイルドヤンキーとは、土木で働いていて、普段読む漫画はジャンプ、車にはお金を掛けているけど、外食は月1回イオンの中にある鎌倉パスタ」とか、すぐ出てくるんです。

多様性を知っているのが良いマーケター

別に田舎出身じゃないと知ることができるわけでは全然ないんですけど、これくらい都会と田舎って違うんです。

でも、田舎の人はコミュ力低くて東京で広告会社入る人なんてほとんどいなから、それが分からない。

田舎ものは、都会の人が信じられないような不便さや本当に貧乏な友人を肌で知っています。

つまり、出世はしづらいけれども、都会の人が知らないものを知っています。

特に広告がデジタル化している昨今、ターゲットとするユーザーは細かく考えなくては行けないし、
田舎のユーザーも車や家以外でもAmazonなどの発展により、趣味が多様化し、様々な購買行動をしやすくなっているわけです。

そいつらの気持ちを考えられるマーケターって実は、レアじゃないのでしょうか?

田舎者の僕らは、権力やお金の持っている相手に対して気持ちのよいコミュニケーションをすることができない人がほとんどです。

でも、権力も金もない田舎のマイルドヤンキー(貯金はすごい持っている)の気持ちを、わかりえるのは、田舎出身の僕らだけなのかもしれません。

 

 

The following two tabs change content below.
たつお

たつお

アドテク好きの睡眠最優先人間。 大手代理店でコンサルを経験後、BLAM(http://blam.co.jp/)を創業。 好きな言葉は「明日があるさ」