5フォース(ファイブフォース)とは~やり方と具体例~

マーケティングって響き、なんかかっこいいですよね。

でもいざ勉強する英語とかカタカナが多すぎるとよく意味がわからなかったり、不信感を抱いてしまうことがあるなと思ってます。

どうも、おおたです。

今回はそんなマーケティングの基本的な考え方(フレームワーク)の一つである5Forces分析(ファイブフォース分析)とはなにか書いてみます。

そもそもフレームワークって?

フレームワークとは

まず、企業が戦略を考える際には自社や競合、業界の環境を分析することが重要です。分析によってどの領域を狙っていくのかや今後脅威となることを把握して事前に対策を打つことに役立てます。

整理して分析を行うために便利なのがフレームワーク(考える項目)です。

環境分析は大きく①外部環境分析、②内部環境分析③外部・内部環境分析(総合環境分析)の3つに分けられます。

①外部環境分析では自社を取り巻く環境(業界)を把握、②内部環境分析では自社内の資源(人材や知識・ノウハウ、資金等)の把握、③外部・内部環境分析では外部環境(主に競合)と内部環境を加味したうえで自社の強み、弱み等を把握します。

それぞれの分析に応じたフレームワークがあり、把握したいことによってフレームワークを使い分けることが必要です。

フレームワークを学ぶとマーケティング分析の時だけでなく、日々の生活でも生かせる考え方を身に付けることができます。

5フォース分析とは

どういうものか

簡単に説明するとある業界内での力(フォース)関係を把握するための方法論のことです。

どんな業界内においても①競合(既存)企業、②新規参入企業、③代替品、④売り手、⑤買い手の5つがあり、②~⑤の4つが競合(既存)企業に影響を与えている状態です。

これらの5つの力関係を把握することで業界内の構造を把握し、事業戦略を考える際に活かすことができるようになります。

①既存競合企業の影響力(競争)

この項目では顧客を取り合うようなライバル会社との力関係を考えます。

同様の製品・サービスを扱って顧客を取り合う関係のため、経営状況にも直接的な影響があります。

考えるべき項目としては主に以下のような点が挙げられます。

・シェア

・競合数

・ブランド力

・製品やサービスの優位性(価格、品質、利便性等)

・資金力

・中長期的な市場の伸び

・経営の戦略(企業の事業が向かう方向)

②新規参入企業の影響力(脅威)

この項目では新規参入する企業が多いのか少ないのか(参入障壁)を考えます。

また、業界に企業が新規参入してくることはライバルが増えることになるため脅威になります。

業界によって異なりますが、以下のような点を加味して新規参入する企業が多いか少ないかを考えると良いと思います。

・参入に多額な資金が必要(法律的に、設備的に)

・政府からの承認が必要

・特許技術を特定の企業が保持

・ブランド力、知名度

・市場の成熟度(成長市場かどうか)

③代替品の影響力(脅威)

製品やサービスによってもたらされることが他の製品やサービスでも可能かどうか、つまり代替可能かという点を考えます。

特に飲食店ではわかりやすいですが、食べてお腹を満たすという点では昔ながらの定食屋さんなどはファーストフード店やコンビニ弁当で代替可能と考えることができます。

代替品の影響力(脅威)を考える際には以下のような点があります。

・代替品に変更することによるコスト(スイッチコスト)

・代替品に比べてのメリット(価格の優位性や利便性)

・どの機能が似ていて、どこが違うのか(顧客が製品やサービスに何を求めているのかを考える)

・将来的な技術の発展(AI等によるもの)の影響

また、既存の製品やサービスがもたらしている影響を多角的な視点から考える必要があります。

先程の飲食店の例だと、飲食店がもたらす影響は食事をすることだけでなく、早さや価格、雰囲気、シチュエーション等様々な視点から代替品の可能性を考える必要があります。

④売り手の影響力(交渉力)

製品やサービスに必要な部品や材料を仕入れる元(供給業者)の影響力を考えます。

この影響力が小さければ製品やサービスの原価を安くできますし、一方で影響力が大きければ原価が高くなります。

この影響力を考える際には以下のような点があります。

・売り手の市場規模の変化があるか

・売り手の市場と政府の関係

・売り手の企業数がどの程度あるか(少なければ影響力が強くなる)

・売り手の技術の希少性

・売り手を変更することのリスクがどの程度あるか

・売り手にとって供給先の重要性、供給先からした売り手の重要性の差

⑤買い手の影響力(交渉力)

買い手とは製品やサービスを購入する「顧客」のことです。

顧客がどの程度価格を値引き交渉する余地があるのかということを考えます。

例えば家電量販店で冷蔵庫を購入する際に思っていたよりも価格が高い時には、ポイントをもっとつけてもらうとか、価格の値引きを交渉出来ることが多いと思います。

これは家電量販店の数が多く、しかもネットでも購入できる時代のため、買い手(顧客)が家電量販店(企業)よりも価格の交渉力を持っている状態となります。

一方で顧客が価格交渉をしにくいのは、不動産の賃貸契約の場合などです。

ある程度の人気の物件の場合、貸す側(企業やオーナー)からすると他の人が借りてくれる可能性が高く、借主(顧客)に対して強気の姿勢を示すことができます。(この家賃で借りたくないなら他の人に貸すよ。みたいな)

買い手の影響力を考えるには以下のような点があります。

・買い手がどの程度いるか(需要のボリューム)

・買い手が企業の場合にはその規模感

・同様の製品やサービスを扱う企業がどの程度いるか

・市場の規模感

・買い手の情報量(原価や製造コストも知っているのか等)

・製品やサービスを競合に変更する際のハードルの大きさ(スイッチコスト)

5フォースのケーススタディ

新卒採用サイトの業界を分析してみた

例として新卒採用サイトの業界をファイブフォースで簡単に分析してみます。

①既存競合企業の競争では、リクナビやマイナビ等の大規模サイトがあり、ブランド力・資金力・シェアで勝つことは難しそうです。

②新規参入の障壁では、厚生省からの認可のハードルをクリアできるのか、また、売り手と買い手をうまく集客できるのかというところがポイントです。

③代替品の脅威ですが、新卒採用に費用を支払う買い手側からすると優秀で長く自社で働いてくれる学生を採用したいと考えています。

そのため、直接企業に学生を紹介するサービスや直接企業が学生をリクルーティングするサービス、インターンとして企業で働いてそのまま採用されるようなサービス等の脅威があります。

④買い手の交渉力ですが、新卒採用を行ないたい企業数は非常に多く、人手不足が続いている状況のため、交渉力は弱いものと考えられます。

ただ、優秀な学生を採用出来るのであれば費用が高くても許容してくれるとも考えられます。

⑤売り手の交渉力では、学生からすると様々な企業を自分たちの意思で選択しやすい状況が出来ています。

企業を見定めるためにインターンで働いてみたり、SNSによってOB・OG訪問が気軽にできたりと就職企業の判断材料を集めやすくなっています。

また、WEB上に拡散されている企業の口コミなどからの情報収集もできるため、新卒採用サイトに対しても買い手に対しても交渉力があると考えられます。

社会人を分析してみた

続いて社会人についても簡単に分析してみます。

最近では大手銀行でAI導入による大量リストラが話題ですね。

①既存の競争では、社会人の市場の中における競争でどれだけ自分の価値があるのかが重要です。

その基盤には現職で身についたスキル・知識、それに伴う上司からや企業からの評価があります。

②新規参入の障壁・脅威では、障壁としてはその職種に必要な専門スキルを保有しているのかといったことがあります。

また、採用する企業は事業内容によって求めるスキルが変化しますが、それに合った人材が増えることは脅威です。

例えば弁護士の資格保有者数が増加したことによって、弁護士1人あたりの価値が下がりやすくなっています。

③代替品の脅威ですが、単純な作業をAIに任せることや、自動化する機能が発達すること、専門スキルを保有した社外に委託されること等の脅威があります。

④買い手(採用したい企業)の交渉力ですが、優秀な人材を採用したい企業の数は多く、優秀な社会人は引く手あまたな状況です。

そのため優秀な人材に対しては交渉力が弱いと考えられます。

一方で求めているスキルに足りない人材に対しては無理に採用する必要がないため交渉力が強くなります。

⑤売り手(現在所属してる企業)の交渉力では、社会人に報酬を与える(評価する)立場として一定の力を持っていますが、一方で離職されたくないため、社会人側の不満を解消するための動きをとる必要があります。

売り手と社会人の力関係は均衡を取れているのが理想だと考えられます。

まとめ

ファイブフォースの分析を用いることによって将来発生しうる脅威を把握して事前に対策を打つことや、

事業として立ち上げたい業界の構造を把握してどのような事業を行うのかを考えたりすることができます。

また、新卒として入社する企業や職種を選ぶ際にも中長期的に役立つスキルが身につくのかやリスクがどの程度あるのかを考えるきっかけになると思います。

The following two tabs change content below.
おおたたけし

おおたたけし

趣味は昼寝。好きな色は青め。好きな飲み物は水。