「〇〇はお前だ!」芸人の日常会話から理想の“仕事の振り方”を考察

どうも、DIGITALIAN編集長の横井です。

本職はお笑い芸人です。

(記事上部の写真について)
お笑いコンビ「バウストローク」
左:大山亮祐 右:横井貴明(筆者)

はじめに言ってしまいますが、タイトル中の“芸人”とは、僕たちコンビのことです。

今日は僕たちのある日の会話から、ビジネスマンにとって不可欠な“他者への仕事の振り方”について考察して参りたいと思います。

 

とある日の朝。

「横井さんってさあ、〇〇だよね?」

僕たちコンビは2017年6月現在、2人暮らしをしております。

ある朝、僕たちはライブに出発するためにバタバタと身支度をしていました。

すると・・・

(部屋着を脱ぎながら)…ねえねえ。
ん?
今日、何時の電車かなー?
ああー、乗る電車ね。
(およその検討はついているけど、実際に乗る時間かあ。調べなきゃわからないな…。)

調べなきゃね。
(準備の手を止め、スマホをポケットから取り出す。)

(着替えながら)まあ、だいたい11時くらいなんだよな。
うん。まあ、そうだろうねえ…。

(調べ終わって)
…ああ、10時58分の電車だね。

おけ!(この時点で大山、着替え完了)
うん。(準備を再開→着替え始める)
…。(荷造り中)
…。(着替え中)
(自分の荷物を見ながら)あれ?今日ってさ、衣装があればそれでいいよね?
ん?えっと〜…(衣装って……今日は2種類衣装が必要な筈だけど、その辺わかってるのかな?)

衣装って、どれのこと言ってる?

これ。(コント衣装を手に持って)
ああ。はいはい。
いやあ…それはそれで合ってるんだけど、今日前説もあるじゃん。舞台衣装も要るでしょうよ。
あー確かに!
うん…。ちょっと考えれば聞かなくてもわかるでしょ。
わり!

(舞台衣装を取りに行って)
あのさ、袋、貸してもらえる?

ん?袋?…ああー衣装入れるやつね。
うん。余分にあればいいけど、どうだったかな…。(準備を中断。袋を探しに行く)

(戻って来て)
…あったよ。はい。

サンクス。
はい。(よし、自分の準備しよ。)

〜少し時間が経って〜

(荷物を見ながら)…あれ?あれ〜?
…。(ドライヤー中)
あれ〜?…チッ!っかしいなー。
…。(今度は何だ。)
ねえ!…俺の定期(券)知らない?
(ドライヤーを止めて)いや、知るわけないでしょ(笑)
でもいつも入れてる場所にないんだよー。
ああ、そうなの…(再びドライヤーを使おうとする)
間違って持ってたりしない?
え、俺が?(ないと思うけど…。)
(ドライヤーを置き、自分のバッグの中を確認)
だって俺結構探したよ?でも無いからさー。
(確認して)
…やっぱ無いよ、俺のバッグには。

(えー。でも、どこにあるんだろう…)
あ…あれは?昨日着てた紺色の上着のポケット。見た?

あー!(探しに行く)
(うーん。何をもってして「結構探した」なんだろう。)
(はっ、そんなことより早く自分の準備しなきゃ…!)
(戻って来て)あったあった!笑
おー当たった…!てか、なんで俺の方が分かるのよ(笑)
確かに(笑)
人を疑う前に前日の上着くらい確認してよ。
(あー、早く髪セット終わらせなきゃ。)
わーりっ
(絶対「悪い」だなんて思ってない…。)

…。(再びドライヤーを手に取る)

〜少し時間が経って〜

…あと5分くらいで行く(出発する)よー。
(大山は“定期”の件が解決した段階で準備完了している)
う…うん。もうちょっと…。
(一方横井は未だモタモタと髪をセットしている)
は〜い。(余った時間でタバコを吸っている)
…よし。できた。(手を洗う)
(タバコの火を消して)おし、じゃあ行くよ〜。
(焦りながら)はいはいはい。

〜2人で玄関へ〜

あ、ネクタイピン忘れた…!(部屋へ戻る)
ふっ…(笑)
(再び玄関へ…)すまんすまん。
なんかさあ、
(準備の一部始終を)見てて思うんだけど…

横井さんって、、マイペース だよね!

………。

 

いやいや

「マイペースはお前だろ」

確かに筆者(横井)は相方の大山より準備を終えるのが遅くなりましたし、それによって待たせる結果となりました。

事実、大山も横井が出発直前までモタモタと準備をしていた姿を見て「こいつマイペースだな〜」と思ったそうです。

しかし、僕は以下のように思いました。(というか言いました。)

「え?ちょっと待って。
“ただ自分が不安だから”
“ろくに考えも調べもせずに”
“相手の状況などおかまいなしに”
“自分本位のタイミングで”
何かを聞いたり要求してくるヤツの方が
よっぽど“マイ・ペース”なんじゃない?
…あとついでに言うけどいちいち言葉が足りないのよ。
聞き手が解釈のために頭使わなきゃいけない状況ってどうかと思うよ?
頼る側として誠意が無さすぎるんじゃないかなあ?」

※ちなみにこの記事を書くにあたって
「マイペース」という言葉を調べたら、、

マイペース
〔和 my+pace〕
自分に適した速度・方法で、物事を進めること。 「 -でやる」

と、ありました。

(話は戻りますが、)
彼は一言、「すみません。」と言いました。

僕も完璧な人間ではありません。もうちょっと彼に自分の脳みそを使うように促すという選択肢も無くはなかったのかな…と思います。
まあ、親でも上司でもない(僕に彼を教育する責任は無い)ので、悪いとは全く思っていませんが。
あと、この思考の浅さこそが、彼の面白さの根源にあるものなのかなーとも思うので。

はい。皆さんだったらこの場面、どのように対応したでしょう?

そして本題へ

仕事でも、割と似たような場面ありませんか?

学生さんはアルバイトなどでイメージしてみてください。

大山のように、何でもかんでも思いつくままに言ってくる人(その裏に何かしらの意図があるかどうかは置いておいて)、周りにいたことはありませんか?

そして、あなたもお人好しなので、その都度相手の求めていることを考えて、対応して、その結果、自分の作業に支障をきたして、、
終いには「私がいっつも苦労してる」「これじゃまるで私が仕事遅い人みたいじゃん。」と言いながらお酒を煽る。。
…こんな経験したことないでしょうか?

「なんか優しい人が損ばっかりするような気がする。」
「それでも、優しい人でありたいなあ。」
多くの人はそう願っていると思います。多分。

僕自身も

“ただ自分が不安だから”
“ろくに考えも調べもせずに”
“相手の状況などおかまいなしに”
“自分本位のタイミングで”
何かを聞いたり要求してくる人

にはなりたくないですし、そういう人を目の当たりにした時、「下品な人だな〜」と軽蔑しちゃいます。もちろん、“同居人”大山もその例外ではありません。

ただここで重要なのは、これはあくまで一般的な生活の中での話です。
こと仕事、まして上司からの依頼においては、ちょっと落とし所が変わってくると思うんです。

どういうことか言うと、

“大山課長”がめちゃくちゃマイペースに“若手社員横井くん”に頼みごとを振ってきたとします。
それにより横井くんの作業は逼迫し、結果的に仕事上の目標や目的を達成できなかったとします。
その場合、どんな言い訳をしたとしても、悪いのは横井くんなんです。

だって極論、相手にやらせたもん勝ち…「分かりました。やります。」と言わせたもん勝ちなんですから。

「いやどうせ仕事振ってくるヤツだって、それすら全部わかってやってるんでしょ?超タチ悪いじゃん!」と腹が立つかもしれません。
しかし、タチ悪かろうがなんだろうが、それを職場というコミュニティの中で成立させることができちゃう(無言の圧とかも含めて)のが“上司”なんです。

だって、しょうがないじゃないですか。偉いんですから(少なくとも自分よりは)。
自分を評価するのもその人ですし、それでもって対価を頂戴して生きていかなきゃいけないんですから。いたしかたないですよね。

それが嫌ならその怒りに任せてハナから断ってみたり(「致しません!」みたいな)、
起業したりして1番偉い立場になっちゃうのも1つの手なんですかね…。

まあ、そういった道を選択する覚悟もなく、「だって時間が無いんだもん」とかよくわからないことを言い訳にしたりして、挙句「自分の思い通りにならない」と腐っても何も始まりませんよね。
悪戯に精神と体力をすり減らすだけです。
結局、自分が損するんです。

そんなことをするよりも、誰かの下で、誰かに守られて働き続ける道を選ぶのであれば、「その中でどう器用に生き抜くか」を考えた方が利口ってことですね。
何より、その術を身につけてしまえば、なんか楽そうな気がしませんか?

じゃあどうすればいいのか?

あなたも仕事を振りましょう

拍子抜けですかね 。
まあ、めっちゃ単純なんですけどこれだと思います。
仕事を振ってしまえば、単純に自分の身が軽くなりますから。

ただ!大切なのは、以下2点の“心構え”なんです。

  • 基本的に
    「そもそも仕事なんて、自分1人だけではどうこうできるもんじゃない。」
    →“仕事を振る行為”そのものに罪悪感などを感じる必要はない。自分だけでどうにかしようとして自滅したり、他者に任せていいものかとモヤモヤして時間と体力を消費する方が、自分にとっても会社にとってマイナスです。
  • (基本をクリアしたら)“仕事を振るとき”
    「自分が楽をしたいから仕事を渡しているのではありません、精一杯やってるものの、〇〇の理由から僕だけではどうしても無理なんです。助けてください!」
    →何より“謙虚”な姿勢で行動を起こすことが肝要

これらの精神を持っていれば、あなたは誰かに仕事を振っても「マイペースで下品!」と思われることは無くなります。
限りなく、“上品に”仕事を振ることができます。

↑なんか胡散臭いので、ちゃんと理由を話しますね。。

謙虚な精神が向かう先→“論理的思考”

前節の“謙虚でいればOKな理由”、これを一言で言うならば
「謙虚な精神からくる行為は、“論理的思考”だから」です。

なぜなら、謙虚な人は、人に何かを伝える時「どうしたら誤解を生まず、正確に自分の頭の中で思っていることを伝えることができるか?」と、物事に真摯に向き合い思考を巡らせるからです。

例えるなら、、

彼氏や彼女とのケンカの後、仲直りしようとメールの文章を考えている時、
相手のことを尊重しつつ、「自分の行動の理由や気持ちもちゃんと分かってもらいたい」ので頑張って文章を書き殴るものの、気付けば長文になっちゃってたりして…。
で、メール送信前に文面を読み返して、「うわ、これじゃあまりにも長すぎるよねえ…」と思い、より簡潔に、分かりやすく伝えるための工夫(話の順序の修正や適切な言葉選び)を自然とやっちゃう!

…みたいなことですかね。

↑その時のあなた、どう見ても謙虚だったし、出来事に対して真摯に向き合っていませんでしたか?(そういった経験がない方はごめんなさい。)

そして、それで関係修復できていたなら、聞こえは悪いですが、相手を不快にさせず納得させる“ストーリー作り”ができていたってことなんです。
これは、“彼氏・彼女”という“気持ちで繋がっている関係”であるからこそ、説明がつく所なんじゃないかと思います。
そして、その“ストーリー作り”は「論理的思考力」無しには成し得ないんです。

この青春時代の1通のメール作りが、「論理的思考力」を育てる第一歩だったんですね。
ちょっと深めの話になりました。

 

まとめ

理想の他者への仕事の振り方は下記です。

①仕事なんてものは、他人に頼って頼られて成立するもの。自分だけでは到底無理。
→まずこれは基本的な理念。
②とはいえ、私は周囲に助けて頂く立場。
→「謙虚に。謙虚に。。」
③今、自分は頼る立場なんだから、丁寧に伝えなきゃね。
→真摯な向き合い方
④僕がAできないのはBだからで、、でも前提としてCを話しておかないと伝わらないかあ。で、Aを任せるとしたら、Dさんかな。だってDさんはEなんだから(Fに育って欲しいし)。
→論理的なストーリーの組み立て
⑤「すみません。今よろしいですか?」とビビらず声をかけましょう。
→④の理由がちゃんとしてるからできる

とにかく、①と②が1番難しくて1番大事です。地道に日々軌道修正をしながら身に付けていくしか無いと思います。(自分に言い聞かせている部分もあります。)

その軌道修正の為の指針として、この記事がお役に立てたら嬉しいです。

多少格好をつけましたが、もとい、
前述の通り、①と②のスタートさえ間違えなければ、あとは勝手に③→④→⑤といけます。

④は多少練習が必要かもしれませんが、④の途中で自分が脳内をうまく整理できてないことがわかったら、その時点で、上司・先輩社員にその旨相談しましょう。
〇〇だから△△だと私は思うんですけど、この考え方で進んでしまって良いでしょうか?アドバイスを下さい。」みたいな感じで。
僕だったら喜んで相談に乗ります。

以上です。

終始僕の主観と持論で進んでいきましたが、いかがでしたでしょうか。

 

最後に、宣伝だけさせて下さい。。

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大山亮祐
https://twitter.com/bowst_ooyama
※前述の通り、“同居人”大山には絶大なる軽蔑の念を抱いておりますが、“芸人”大山は優秀です。僕には無い力をたくさん持っています。

横井貴明(筆者)
https://twitter.com/yokoitakaaki

さてさて、長くなりましたが、今日はこの辺で終わります。

今後ともよろしくどうぞ〜

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横井貴明

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DIGITALIAN編集長。本職はお笑い芸人です。書道が好きです。