働き方 2018.5.30

27歳サイバーエージェント子会社社長に“人生100年時代の働き方”を聞いてみた

どうも、でじたりあん編集長横井です。

今回は、スマホネイティブ世代に特化したマーケティング事業を手掛ける、サイバーエージェントの子会社CA Young Lab(シーエーヤングラボ)にお邪魔して、代表取締役社長の須田瞬海氏にお話を伺いました。

若くして上場企業の子会社の社長のポストに就く須田さんが「仕事や会社にどう向き合ってきたのか」また、「人生100年時代の働き方についての考え方」を聞いて参りました!

(株)CA Young Lab 代表取締役社長 須田瞬海さん

横井
新卒時代からCA Young Lab代表取締役に就任するまでの変遷を教えてください。
須田社長
2014年にサイバーエージェント本体に入社したので、新卒5年目になりますね。

ただ、内定者時代から業務には携わっていました。その時は、「エンターテインメント事業」という、タレントさんにブログ(アメブロ)を書いてもらったりとか、今で言うとAbemaTVにタレントさんをキャスティングしたりする部署にいましたね。

入社してからは、アメブロを筆頭とする100個くらいのアメーバのサービスをマネタイズする部門にトータル2年半いて、その中で、2年目の秋くらいにマネージャー職に就任させて頂きました。その後、広告プロダクトを0から作るプロジェクトに約1年間携わり、それが大きくなったタイミングで“新たな挑戦”ということで子会社(CA Young Lab)の機会を頂いて今に至る…という形です。

横井
若くしてそれだけのチャンスに巡り会えるということは、やはり入社当初から優秀な新人として評判だったのでしょうか?
須田社長
いや、そんなことはないですね…(笑)そもそもサイバーエージェントって、環境として若手にチャンスが巡ってきやすかったりするんです。

例えば「CA36」という次世代幹部候補生を育てるための組織などがあったりして、ありがたいことに2年目の秋にこちらに入れて頂いたんですよね。その中で社長や本社役員陣に接触する機会が増えていき、私自身のことや将来経営をやりたいという意志を知ってもらえました。

そしてその後に、全社の経営会議で「新たに子会社を複数創ろう」という話が出たとき、幸運にもこの会議に参加させて頂いており、「将来経営やりたいんだったらこのタイミングでどうか?」とお話を頂くことができた…ということなんです。なので、私の実績というよりは、“そういう機会に恵まれた”、“運がよかった”…という認識です。

最初は“インターネット企業”にビビっていた

横井
今に至るまでで、何か苦労されたことはございますか?
須田社長
内定者時代は苦労しましたね。僕は大学時代、体育会出身だったので、「パソコンちょっと怖いな」という感覚がありまして…(笑)
横井
「パソコンを使うこと自体が怖かった」ということですか?
須田社長
そうですね。パソコンは図書館のデスクトップくらいしか使ったことがなかったので(笑)あとはwordとか、エントリーシートを書く時くらいに使ったことがあるっていう程度で。(笑)
なので、“インターネット企業”そのものにビビっていたんですよね…!それこそ最初、エンタメの事業をやらせてもらった時も、“ブラウザ”とか“エクセル”ってワードを出された時に止まっちゃう自分がいたので、そこからのスタートは大変でした。
横井
なるほど。。
須田社長
周りの人は「まあブラインドタッチは授業でやるじゃん?」みたいな人だったり、「学生起業してるよ」っていうメンバーも少なくなかったので。いわゆる“遅れた組”というか、同期が200人くらいいるとしたら後半の20人くらいからのスタートだったので…そこから巻き返すのは大変でしたね。

自分は「箱」を選んだだけ

横井
学生時代、インターネットそのものに苦手意識みたいなものがある中で、あえてそれをメインで扱う企業を選んだのは何か理由などあったのでしょうか?
須田社長
無いです。業種では考えていなくて、サイバーエージェントという会社と、その取り組み・座組・仕組みに対して「あ、好きだなあ」と感じたから選びました。「サイバーで働きたいな」と思ったら、そこはインターネットの会社だった…っていう感覚ですね。

事業で携わってきた「芸能」にも「広告」にも、それ自体に凄い関心があった訳ではなくて、今携わっている「インフルエンサー」にもどちらかと言えば疎かった方だと思います。

自分の中では、サイバーっていう「箱」を選んだだけなんです。

横井
何より“働く環境”に惹かれた…ということなんですね。。
須田社長
そうですね。日本中探しても、この年齢(27歳)で上場企業の子会社の社長をやらせてもらえる状況って、あまりないと思います。そういうチャンスが実際に存在して、ありがたいことにそれを体現させてもらえているので、“この箱”を選択してよかったなと思っています。

その箱は、どこよりもモチベーション管理しやすい

横井
そういった“環境”を創る上で、CA Young Labにも取り入れていることはなどございますか?
須田社長
もちろんあります。例えば環境づくりとして「褒める文化」を大切にしているので、「毎月の表彰制度」というサイバー本体の制度をそのまま持ってきたりしています。
横井
「毎月の表彰制度」というのは、どういった制度でしょうか?
須田社長
サイバーには「表彰をシラケさせない」という共通言語があるのですが、表彰される側が誇らしく、且つ参加者が心から称賛できるようにとにかく工夫を凝らします。
例えばですが、表彰の発表の仕方を動画にしてかっこいいものにしたり、知り合いの芸人の方に司会をお願いして会自体を面白くしたり。また最近だと表彰時のソーシャル映えも大事にしてます。ウチのグループの場合、表彰された際はソーシャル上で普段お世話になっている方に報告する文化があるので、写真をアップするときの見栄えが良くなるように、背景に会社のロゴを入れたパネルを立てて、お立ち台に立たせたり…など。
横井
なるほど。。すると、表彰された方の喜びや感動は大きいとかもしれないですね。
須田社長
そうですね。そういう“表彰”や“昇格”に関して、頑張った分だけ返ってくるように上手いこと仕組み化ができているんですよね。なので、モチベーション管理は他の会社よりはしやすくなっていると思いますし、そういった環境をCA Young Labでも取り入れようと頑張っています。

サイバーグループに今ない武器をつくる

横井
今後のビジョンについて教えてください。
須田社長
3つあるんですけれども、
まず1つ目は、全社のビジョンにすごい共感しているので、サイバーエージェントグループの人間としては「21世紀を代表する会社をつくる」ということにコミットしようと思っています。

2つ目は、個人として「20代のうちに1000人見られるキャパを持ちたい」ですね。そのため今経営をやっている中で、雇用に対する意識が強いです。多くの雇用に責任を持てる人間になりたいですし、それだけの収益を生めるビジネスモデルを構築したい…という目標がありますね。

3つ目、CA Young Labとしては、グループ全体の決算資料にインパクトを持たせるような新たな部門でのサービスを作りたいですね。サイバーを代表する「広告」「メディア」「ゲーム」部門…そして最近出てきた「マッチング」部門に次ぐ、“5部門目のサービス”を向こう2,3年くらいで作りたいと思っています。

横井
これらのビジョンを実現するためにどのようなことをされていきますか?
須田社長
シンプルに言うと「サイバーグループに今ない武器をつくる」ということだけだと思います。
広告とかってキャリア20年の先人たちがいて、メディア作りにもやっぱり10何年の歳月かけて作ってきた人たちがいて、、っていう状況なんですよ。なので、先人がつくった市場で勝負するんじゃなくて、今はない、先人たちがやっていないことで新しい部門をつくるのが今のミッションだなっていう風に思っています。サイバーエージェントって「インターネット×〇〇」だったら何をやってもいいので。

須田社長の考える「人生100年時代の働き方」

横井
でじたりあんは、これからの「人生100年時代の働き方」を考えるメディアなのですが、須田社長のお考えとして、これからの時代を幸せに生きるためにどのような働き方があると思いますか?
須田社長
個人的には、サイバーに入った理由もそうなんですけど、「会社に依存しない力」が必要だなと思っています。

サイバーエージェントの特徴は、「会社に依存はしていないけど会社に愛着がある人が非常に多いな」と思っています。会社のビジョンに貢献する気は満々でいるものの、究極「お前明日いらないよ」って言われた時に困らないように力つけておこう、市場でいつでも戦える人間でいよう、という気持ちが強かったりしますね。まあ、サイバーはとても温かい会社なので、そんな風に言われた人を見たことはないのですが(笑)

横井
なるほど。。
須田社長
なので、今後の働き方で言うと、「まず自立して、会社に頼らない力をつける」ということがすごい大事だと思います。あと、経営者としての意見を付け加えると、会社に依存しない中でも働く組織や周囲に対して愛着を持てる人間ってすごく大事だなと思います。
仮に起業したとしても、結局株主だったり…僕で言うと親会社だったり…色々な人に協力してもらう必要があって、そういう人間関係ってどうしたって存在するものですから。

あと、会社のトップになったとしても、いつまでも自分がトップじゃない可能性もあるとは思いますし、1つの役割に過ぎないとも思います。じゃあ自分がナンバー2になった時とか、統括とかになった時に、その役割を全うできない人間って逆にトップに立っちゃいけないのかな…とも思いますね。

こと自分においては、子会社であればトップですけど、グループで言うとただのいち中間管理職なので、、その両方の目線を持とうとは思っています。

横井
確かにそうかもしれないですね…!では、「自立」というところで、何か具体的にできるアクションなどはどんなことがあるでしょうか?
須田社長
自分が独立を経験している人間ではないので、あんまり偉そうには言えないんですけど、、何事も“自分ごと化”してやるに尽きると思います。。視野を狭くして1社員の仕事をしてしまうのではなく、いつ如何なるときにでも経営者と同じ目線で考える訓練をしておくことかなと思います。
例えば自分が1つの会食に行く時に、「自分が使える経費額」を考えるのではなく「会社全体のPLが頭に入っていて、どれだけのキャッシュを使い、それをどう何倍にして返せるか?」を考えておくとか、もっと細かい話だと「コピー用紙1枚無駄にしない」とか…こういうことは、 やろうと思えば1社員でもできると思います。
横井
そういう数字感の意識は、確かに誰でもできますね!
須田社長
特に大きな会社にいればいるほど、そういうことって忘れがちなので…。そういう小さなことから意識することからでも、変わることってあるのかなって思います。

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