働き方 2018.3.19

「ベンチャーらしい面白い社内制度」不要論。「親孝行制度」から学ぶ、本当に喜ばれる社内制度とは?

どうも、でじたりあん編集長横井です。

昨今、特にベンチャーにおいて「社員が面白がって働けるように」と一風変わった社内制度を設けている会社を耳にしますね。

しかし、そういった社内制度、本当に社員に喜ばれているのでしょうか?

今回は弊社BLAMの社内制度「親孝行制度」について紹介し、その制度の目的から「本当に喜ばれる社内制度とは何か」考えてみたいと思います。

BLAMの“親孝行制度”とは

1.株式会社BLAMについて

株式会社BLAMは2018年3月から4期目を迎えたスタートアップです。社員、アルバイト、インターン計17名で広告代理事業と人材事業を推進中です。

2.“親孝行制度”について

株式会社BLAMの“親孝行制度”とは、メンバーが親御さんとご飯に行く際、会社から親御さんの飲食代が上限5000円で支給されるという制度です。

親御さん1人につき5000円支給されるため、ご両親とご飯にいった場合1万円まで支給されます。

またこれは、社員、アルバイト、インターン、誰でも使うことができる制度であり、使用の条件も「ご飯に行った際、親と写真を撮り社内に共有するだけ」です。

本当は親孝行をしたくても、照れ臭かったり親に断られたりすることがあると思います。そんな時、親孝行制度は、会社の制度を言い訳にして親孝行をすることができます。

↓以前、本制度についてUWORKさんに取り上げて頂きました。

毎年できる親孝行

“親孝行制度”の目的とは

親孝行制度を作った人・使った人に聞いてみた

右:“親孝行制度”を作ったBLAM代表取締役社長 杉生遊
左:“親孝行制度”を使ったBLAM社員 宮本舜
中央:筆者 横井貴明

横井
単刀直入にお伺いしますが、親孝行制度を作った理由を教えてください。
杉生
個人的な想いとしては

・私自身が学生時代に人の100倍親に迷惑をかけてきたので、大学卒業時「親孝行も人100倍します」とSNS上で公言していたから

・親というものは(単純に自分より年上だから)突然何があるかわからないので、親孝行はできるうちにしておいたほうがいいと日頃から考えているから

ですね。

杉生
また、弊社はスタートアップなので、一般的に言う“安定した企業”とは違う側面を兼ね備えています。
そのため、親御さんに対して「うちの会社はこんな制度があるから今日はご馳走させてね」とご飯に誘うことをきっかけに、「どんな会社でどんな人とどんな仕事しているのか」伝えるきっかけになって欲しい…というのも大きな理由です。
横井
確かに“親孝行制度”を使ってご飯に行ったら、100パーセント会社の話題になりますもんね!

では、しゅん(宮本)さん。実際に制度を使ってみて、その辺りいかがでしたでしょうか?

宮本
もともと大きな企業にいて、そこから転職してきたので、“そんな制度”があるよっていう情報を交えつつ仕事の話を親にできたのはよかったですね。
僕がBLAMにジョインするとき両親は「任せるよ」と言ってくれてはいましたが、何しろ2人とも公務員なので…少なからず心配はしていたと思いますし。
そんな両親を安心させてあげる1つの要素になっていれば、僕としても幸いです。
杉生
そうだね。。ある程度は「一体何をやっているのか」透明性を担保できるとは思うんですよね…。

まあ、創業当初は、ジョインしてくれたメンバー全員のご両親に挨拶に行っていたんですけどね。
ただ、今はメンバーも増えてきて、全員のご両親のところに伺うというのも現実的ではなくなってきたので…だったら、実際に対面しなくてもできる限り「どんな会社で、どんな経営者がやっているのか」を伝えることができるような仕組みを作りたかったんです。

そもそも福利厚生ってなんのためにあるもの?

目的は社員が幸せに働ける環境の整備

横井
そもそも、福利厚生とは何のためにあるものとお考えですか?
杉生
主語や視点によって、言い方が変わってくるかもしれませんが、結論、“社員が幸せに働ける環境の整備”のためにあるものだと思います。人間、仕事だけして生きているわけじゃないですから。仕事以外の場面でも良い効果が生まれ、そしてそれが仕事に還元されてくるようなシステムであるべきだと思います。
横井
BLAMが17人という規模感でこういった制度があって、かつライトに使える雰囲気なのは、ゆう(杉生)さんのそういった考え方が起因しているんですね。

実際、モチベーション等にいい効果はありましたでしょうか?

宮本
まず、そういったライトに使える雰囲気がそもそもありがたいっていうのもあります。その上で、制度を使わせてもらった感じとしては「中長期的にポジティブでいられる」ような…そんなマインド面での効果があった気がします

まとめ

今回お話を伺う中で、社内制度に「ベンチャーならでは」や「スタートアップならでは」は存在しないのかもしれないと思いました。

福利厚生の立ち位置が、「社員が幸せに働ける環境の整備」なのであれば、必要なのは「ベンチャーらしい、一風変わった面白い社内制度」ではなく、「その会社と社員を取り巻く環境に応じた社内制度」と言えるからです。
※当然、ベンチャー・スタートアップの方が、その規模感的に“いわゆる変わった社内制度”として具現化しやすいのは事実ですが。

ただ、「変わった制度・面白い制度は作ろうとして作るものではない」ということは言えると思います。それらの制度が“存在すること”自体が社員にとって喜びで、仕事へのモチベーションに繋がる場合は別ですが。。(その場合個人的にはもっと別の方法があると思います。)

目新しさや奇抜さを取り入れるのがベンチャー・スタートアップらしさなのではなく、「その会社やメンバーの状況に合わせて柔軟にルールを型どることができる」のが、ベンチャー・スタートアップらしさ…

こういった発想が組織の根底にあって出来上がったものこそ、本当に“自慢できる社内制度”なのかもしれません。

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横井貴明

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DIGITALIAN編集長。本職はお笑い芸人です。書道が好きです。

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