働き方 2018.7.26

ホリエモンが高校をつくったから気になることを質問してきた|ゼロ高等学院開設記者会見

座学を目的とせず、行動を目的とした通信制高等学校「ゼロ高等学院」の開設記念記者会見が、7月26日(木)に行われました。

当記事では、

・ホリエモンこと堀江貴文氏が主催者となり開校する同高校についての「概要」について

・堀江貴文氏、「ビリギャル」作者 坪田信貴氏、「ドラゴン桜」編集者 佐渡島庸平氏による「今後の教育」をテーマとした登壇の模様について(筆者との質疑応答含む)

お送りします。

ゼロ高等学院とは?

学校の概要

ゼロ高等学院とは、株式会社が設立する新しい学習形態を提供する高等学院です。

堀江貴文氏の「学校教育を壊す(ディスラプトし再構築する)」という発言がきっかけとなり、様々な有識者、約1,500人のHIU(堀江貴文イノベーション大学校)のサポートのもと設立。

ファッション事業、宇宙事業、寿司職人など、様々なプロジェクトに学生が自ら携わり、つくりあげていく中で必要な知識・教養を学ぶことができる。

ゼロ高等学院で実現する世界

ゼロ高等学院が実現する世界は

「選択肢があることを知ることができる仲間と共に、選択肢から選び、行動し、学び、成功するまで失敗ができる」世界。

(筆者が当時そうだったのでよくわかるのですが)高校生に「例えば、カメラマンになるにはどうすればいい?」と聞いても大半が答えることができないはずです。

その「なり方」、そして「やり方」について実践をもって学び、成功するまで失敗できる。そして「あ、やっぱ違う!」と思ったら、また興味のある別の事業にチャレンジ・・・と、このようなサイクルを回すことができます。

ゼロ高等学院と「今後の教育について」

〜以下、登壇における堀江さんと坪田さんの会話を一部抜粋〜

ゼロ高等学院設立の背景にあるもの

堀江さん
僕やっぱり、中等から高等教育の改革って「待ったなし」だという風に思っていて。
坪田さん
はい。
堀江さん
何でかというと、AI・ロボット時代になるじゃないですか。で、多分ホワイトカラーの仕事から無くなっていくんですんですよ。

カメラマンの方、今いらっしゃってますけど、みなさんの仕事から無くなっていくんですよ…。

 

・・・「カシャ。」

 

(どこからか鳴り響くシャッター音)

 

坪田さん
…そうですね!それこそ税理士さんとかね!
堀江さん
今、カメラってそうやってできてますけど、ドローンで自立的に動いて勝手に動画で撮影して1番ピンが合ってるやつを自動で抽出してくれるようなマシンが作られていて、あともう2,3年でリリースされて…。
坪田さん
で、しかも1番いいやつだけ本部に送られたりするんですよね。笑
堀江さん
そうそう!

っていう時代がそこまで来ているんで、(職が)無くなるんですよ。無くなるとみんな困るんですよ。みんな定年後のサラリーマンみたいになっちゃって。で、それが社会を不安定化させるんですよ。なのでこれは「待ったなし」だと…。

坪田さん
そうですね。
堀江さん
つまり生き方を変えなければいけない、アップデートしなければいけなくてHIU(堀江貴文イノベーション大学校)っていうのをまず作ったんですよ。

で、HIUは別に学校法人でもなんでもないし、なんの資格も取れないんだけど、まあでもそこに1700人くらいいます。で、そこで「実践」することはできているんです(ゼロ高等学院でやろうとしていることが)。で、そこにいる会員の人たちの一部は、もうその生き方を実践し始めているんだけど。。

坪田さん
はいはい。
堀江さん
前に、高校生が、「高校生でも入れますか?」とか聞いてくるわけですよ。「あ、入れないと思ってんだ」と思って。

だから、「1万円(月額)払ったら誰でも入れるよ」って言ってるんだけど、「じゃあ、学校辞めてHIU入ろう」ってヤツはいないわけで。

坪田さん
そうですね。
堀江さん
なので、「じゃあ、学校の殻は作ろう」と。親とか先生が「高校くらいは行っておきなさい」って何も考えずに言うんで。でもそんなんで今普通科の高校通ったら、3年間ほぼ無駄になると思うんで、、だったら、ねえ?高卒の認定資格をとるのって…
坪田さん
全然難しくない。
堀江さん
だから、「通信制でもいいのかな?」っていう…。
まあその、「言い訳」ですよね。「とりあえず高校くらいは行っとけよ」っていうのに対しての…。
坪田さん
うんうん。だって親御さんだって結局、なんで学校行かせてるかわかってないし、多分堀江さんが色んなことされていることも、ほとんどの人が、「堀江さんだからできてる」って思ってるんですよね。
だから、半年でこの”ゼロ高”を作るプロジェクトだって、「堀江さんの人脈があるから…」みたいな…。でも、そんなの当たり前ですけど行動ベースで起こっていく出来事なんですよね。

人と違くて全然OK。興味が湧いたことをどんどん試せばいい。

坪田さん
カリキュラムの話って軽く触れても大丈夫ですか?
堀江さん
いいっすよいいっすよ!
坪田さん
なんか寿司職人学部とか色々あるじゃないですか。そこが、今までの学校と1番違う所って何かなって考えたときに、
要は、「寿司をいかに握るか」とか、あるいは「化学的にこう変化するからこういう味になるんだ」みたいな理論を学ぶのと同時に、ビジネスも学ぶじゃないですか?経営とか…
堀江さん
うんうん。
坪田さん
なんか今までの学校って、どっちかって言うと「優良な働き手、労働者をいかに量産するか」っていう、まあ富国強兵の流れからの思想なんですけど…ゼロ高って、企業家をつくろうとしているじゃないですか?
そこが僕、圧倒的に違う所だな〜と思うんですよね。
堀江さん
これは、社会が変わって…完全にテクノロジーで変わってるんだけど…その、スマホ・ブロードバンド・インターネットで、
画一的な生き方をしなくても生きていけるようになっちゃったわけですよ。たぶん。
坪田さん
はい!
堀江さん
でしょう?
坪田さん
ですね。おっしゃる通りです。
堀江さん
で、昔は、協調性がある程度ないとダメだったり、会社で働かないとダメだったりとか、家族作んなきゃダメだったりしたんだけど、今テクノロジーの力で色んなものがシェアリングできるようになっちゃって、生きていくのに実はそんなにお金もかからなくなっちゃってるから…
坪田さん
はいはい。
堀江さん
なんか、前は、生きていくのにお金がかかるような仕組みになってたんで、「お金をまず稼がなきゃ」「サラリーマンになんなきゃ」みたいなのがあったんで、ああいう仕組みがまだワークしてたんですけど、完全にそれが崩壊しちゃったんで、概念的にはもう人と同じことをやんなくていいし、協調性ぶっちゃけなくてもいいし、1人でも生きていけるみたいな時代になっちゃったので…。
で、子どもは特にそれに気づいていて、「なんで俺たちこんなことやってんだろう?」って思っちゃう。
坪田さん
(大きく頷く)
堀江さん
でも大人はヤバイと思ってて。仮に、仕事がなくなるじゃないですか…「どうやって生きていけばいいの?」と。だから…定年になったら急速にボケたりする人いるじゃないですか?あれはもう生き甲斐がなくなって暇になって・・・っていうことで…それと同じことが起きちゃうんですよね。
坪田さん
そうですね。
堀江さん
しかも学校教育の弊害って、同世代としかつるまないっていう文化を作っちゃう所にもあると思っていて。
坪田さん
あ、おっしゃる通りですね。
堀江さん
全く自分と同じプロファイルを持っているような人たちとばっかりつるんでいると、多様性を受け入れられなくなってしまうので…そういうのを含めて、解決できる場を作っていかなければいけない。
で、寿司職人でもいいんだけど…僕らは実は、バラエティ豊かな選択肢をたくさん用意しようと思っているので、自分に合うやつを一生懸命やればいいと思うんですよ。
「寿司職人コースに入ったけど、なんか自分センスねえなー」と思ったら、「じゃあ次はロケットエンジン作ってみよう!」とか。

「目的」と「学ぶこと」が一致するのがゼロ高等学院

堀江さん
ぶっちゃけ、今の教育って「積み上げ型」なんですよね。ってなったとき、微積分とか…覚えるモチベーション、無いっすよね!
坪田さん
まあそうっすね!笑
堀江さん
「微積分」って言われて、「へ?」みたいな。笑
坪田さん
「そもそもなんでこれやんの?」みたいな。笑
堀江さん
そうそう。
坪田さん
で、「いや、高速道路の高度計算に必要なんだ」って言われたとしても「いや俺高速道路作らねーから!」ってなりますよね。笑
堀江さん
だけど、例えば実際に「プログラミングやりたい!」ってときに、「フーリエ解析が必要だ」とかって言うと…まだ、学ぶ気になると思う。
坪田さん
そうなんですよね。結局、目的と学ぶことの一致が行われてないことが問題なんだけど、このゼロ高では、例えば料理でも「なんでここにこんだけ醤油を入れるかって言うと、化学的にこんな変化が起こるからだ」っていう風に学べるんですよね。
堀江さん
メイラード反応ね!
あと、「醤油はなんであんな色してんの?」とかもそうだね。
坪田さん
ああ、なるほど…

わかんないっす!

一同:笑

堀江さん
酸化するとああいう色になっちゃうんですよ。紹興酒とかと一緒です。

とかっていう風に・・・なんか、そっからいけば「あ、化学とか、ちょっと勉強しようかな?」って、たぶんなるんですよね。

満を持して質問してみた

※余談も含みます

筆者:「多少荒っぽくもとれる表現もあると感じるものの、話の主旨には納得と同意しかないなあ・・・。」

そんなことを考えていると・・・

進行役:「では、質疑応答に移ります。質問のある方はいらっしゃいますか?」

・・・。

質問したいことがあったが、一瞬尻込みした。というのも、自分の「浮いてる感」が半端ないからだ。

私は、会場を見渡してもトップクラスの若僧。しかも弊取材班の総人数=1。
また、私が腕を伸ばして高々と掲げる「撮影機器」・・・それは、周囲のおびただしい数の一眼レフカメラとは一味違うシャッター音を奏でる、中古で手に入れたiPhone6sだ

しかも相手は“あの堀江貴文”。そんな男が下手な質問をして「そんなこともわかんねーのかよ時間の無駄だわ」と一蹴されるのではないかと恐怖に駆られた。

しかし、弊社BLAMには1番に手を挙げる美学が存在する。(※宣伝ですが↓↓)

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2017.05.30

これ誰がやる?ってなった時に手を挙げる人でいるべきだって話

具体的な「教育の」環境について

まあなんだかんだで1番に手を挙げた。

進行役:「では、そちらの挙手してくださった方、どうぞ!」

堀江さんに向けて質問をした。

横井
ゼロ高等学院にて様々な事業に携わる中で、「その事業で必要となる知識」が生徒さんの中で明確になった時に…例えば先程のお話で挙がった微積分のやり方だったりとか、っていうことを、生徒さんが「質問したり教えてもらったりする環境」はどのようになっているのか、、お聞かせください。
堀江さん
数学とか、そういうのは、オンラインのコースがあるので…そのコースで学べて。あと、ティーチングアシスタントつきます!
横井
ティーチングアシスタント・・・(ってなんですか?)
堀江さん
メンターとかティーチングアシスタントにあたる人を、実はHIUのメンバーで既に募っていて…。で、その人たちが、月何千円かのティーチングアシスタント料を貰って、で、何人かの生徒を抱えて、彼らが「補助線を引いてあげる」って言うんですかねえ。オンラインの授業だけでわかんないことを聞いてあげたり、いろんな相談に乗ってあげると。
横井
(合いの手を打つ隙も見当たらないので全開の「なるほど顔」で大きめに頷く)
堀江さん
そのHIUにいる大人たちは、一応、僕のイズムをある程度受け継いでいるんで、彼らがティーチングアシスタントやメンターをやり、オンラインの教材があり、それに対して「こうやってやったらいいんじゃないの?」って補助線を引いてあげる・・・っていう体制にしています。
横井
(ありがとうございました!と言おうとしたら・・・)
坪田さん
塾の機能もあるってことですね!要はね。
堀江さん
そうですそうです!だからオンラインだけじゃできない部分はうちのHIUのメンバーが、やると…!で、HIUのメンバーも、それは一種の副業になるんで・・・自分も学べるし、生徒たちを抱えて、教えることもできるし、それはそれで、充実感はあるのかなっていう…!

あと〜・・・

 

・・・

 

(うーん、お礼を言って座るタイミングを見失った。。)

まとめ

何しろ根底の考え方が面白く、またその実行力・推進力に驚かされました。(高校を作ると言ってから半年でできたそうです。)

登壇でのお話も金言だらけで、そこから学べることは非常に多かったです。筆者の理解力の問題で、話についていくのが大変でしたが…。

それだけに、こういった一流のビジネスマンの考えに触れて高校の3年間を過ごすことができるのは、とても価値のあることのように感じます。そしていわゆる“普通の高等学校で過ごす青春”とは、また一風違った楽しさがありそうですね。

▼▼以下、ゼロ高等学院についてまとめ▼▼

結局、ゼロ高等学院は高校なのか?

高校ですが、教育連携先の通信制高校のサポート校といった感じ。高校の責務としては、「通信制高校のレポート提出のサポートを行う」「その上で、自分が何ができるかについてサポートする」といったもの。

入学の条件

「高校を卒業していない、全国に住んでいる方」

費用について(3年間)

ゼロ高等学院:1,080,000円

鹿島山北高等学校(教育連携先):299,688円

どうすればゼロ高等学院に入れるのか?

ゼロ高等学院にて入学前面談をし、必要書類を提出

定員は何名か

400名(予定)

今後のスケジュール

・「10月入学」の受付
記者会見同日(7月26日(木))より実施

・入学式
日時:10月6日(土)
時間:未定
場所:ゼロの郷 ※静岡県榛原郡川根本町壱町河内95
※全国からインターネットで入学式の参加も可(予定)

 

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