座学を目的とせず、行動を目的とした通信制高等学校「ゼロ高等学院」の開設記念記者会見が、7月26日(木)に行われました。
当記事では、
・ホリエモンこと堀江貴文氏が主催者となり開校する同高校についての「概要」について
・堀江貴文氏、「ビリギャル」作者 坪田信貴氏、「ドラゴン桜」編集者 佐渡島庸平氏による「今後の教育」をテーマとした登壇の模様について(筆者との質疑応答含む)
お送りします。
ゼロ高等学院とは?
学校の概要
ゼロ高等学院とは、株式会社が設立する新しい学習形態を提供する高等学院です。
堀江貴文氏の「学校教育を壊す(ディスラプトし再構築する)」という発言がきっかけとなり、様々な有識者、約1,500人のHIU(堀江貴文イノベーション大学校)のサポートのもと設立。
ファッション事業、宇宙事業、寿司職人など、様々なプロジェクトに学生が自ら携わり、つくりあげていく中で必要な知識・教養を学ぶことができる。
ゼロ高等学院で実現する世界
ゼロ高等学院が実現する世界は
「選択肢があることを知ることができる仲間と共に、選択肢から選び、行動し、学び、成功するまで失敗ができる」世界。
(筆者が当時そうだったのでよくわかるのですが)高校生に「例えば、カメラマンになるにはどうすればいい?」と聞いても大半が答えることができないはずです。
その「なり方」、そして「やり方」について実践をもって学び、成功するまで失敗できる。そして「あ、やっぱ違う!」と思ったら、また興味のある別の事業にチャレンジ・・・と、このようなサイクルを回すことができます。
ゼロ高等学院と「今後の教育について」
〜以下、登壇における堀江さんと坪田さんの会話を一部抜粋〜
ゼロ高等学院設立の背景にあるもの



カメラマンの方、今いらっしゃってますけど、みなさんの仕事から無くなっていくんですよ…。
・・・「カシャ。」
(どこからか鳴り響くシャッター音)




っていう時代がそこまで来ているんで、(職が)無くなるんですよ。無くなるとみんな困るんですよ。みんな定年後のサラリーマンみたいになっちゃって。で、それが社会を不安定化させるんですよ。なのでこれは「待ったなし」だと…。


で、HIUは別に学校法人でもなんでもないし、なんの資格も取れないんだけど、まあでもそこに1700人くらいいます。で、そこで「実践」することはできているんです(ゼロ高等学院でやろうとしていることが)。で、そこにいる会員の人たちの一部は、もうその生き方を実践し始めているんだけど。。


だから、「1万円(月額)払ったら誰でも入れるよ」って言ってるんだけど、「じゃあ、学校辞めてHIU入ろう」ってヤツはいないわけで。




まあその、「言い訳」ですよね。「とりあえず高校くらいは行っとけよ」っていうのに対しての…。

だから、半年でこの”ゼロ高”を作るプロジェクトだって、「堀江さんの人脈があるから…」みたいな…。でも、そんなの当たり前ですけど行動ベースで起こっていく出来事なんですよね。
人と違くて全然OK。興味が湧いたことをどんどん試せばいい。



要は、「寿司をいかに握るか」とか、あるいは「化学的にこう変化するからこういう味になるんだ」みたいな理論を学ぶのと同時に、ビジネスも学ぶじゃないですか?経営とか…


そこが僕、圧倒的に違う所だな〜と思うんですよね。

画一的な生き方をしなくても生きていけるようになっちゃったわけですよ。たぶん。






で、子どもは特にそれに気づいていて、「なんで俺たちこんなことやってんだろう?」って思っちゃう。






で、寿司職人でもいいんだけど…僕らは実は、バラエティ豊かな選択肢をたくさん用意しようと思っているので、自分に合うやつを一生懸命やればいいと思うんですよ。
「寿司職人コースに入ったけど、なんか自分センスねえなー」と思ったら、「じゃあ次はロケットエンジン作ってみよう!」とか。
「目的」と「学ぶこと」が一致するのがゼロ高等学院









あと、「醤油はなんであんな色してんの?」とかもそうだね。

わかんないっす!
一同:笑

とかっていう風に・・・なんか、そっからいけば「あ、化学とか、ちょっと勉強しようかな?」って、たぶんなるんですよね。
満を持して質問してみた
※余談も含みます
筆者:「多少荒っぽくもとれる表現もあると感じるものの、話の主旨には納得と同意しかないなあ・・・。」
そんなことを考えていると・・・
進行役:「では、質疑応答に移ります。質問のある方はいらっしゃいますか?」
・・・。
質問したいことがあったが、一瞬尻込みした。というのも、自分の「浮いてる感」が半端ないからだ。
私は、会場を見渡してもトップクラスの若僧。しかも弊取材班の総人数=1。
また、私が腕を伸ばして高々と掲げる「撮影機器」・・・それは、周囲のおびただしい数の一眼レフカメラとは一味違うシャッター音を奏でる、中古で手に入れたiPhone6sだ。
しかも相手は“あの堀江貴文”。そんな男が下手な質問をして「そんなこともわかんねーのかよ時間の無駄だわ」と一蹴されるのではないかと恐怖に駆られた。
しかし、弊社BLAMには1番に手を挙げる美学が存在する。(※宣伝ですが↓↓)
具体的な「教育の」環境について
まあなんだかんだで1番に手を挙げた。
進行役:「では、そちらの挙手してくださった方、どうぞ!」
堀江さんに向けて質問をした。









あと〜・・・
・・・
(うーん、お礼を言って座るタイミングを見失った。。)
まとめ
何しろ根底の考え方が面白く、またその実行力・推進力に驚かされました。(高校を作ると言ってから半年でできたそうです。)
登壇でのお話も金言だらけで、そこから学べることは非常に多かったです。筆者の理解力の問題で、話についていくのが大変でしたが…。
それだけに、こういった一流のビジネスマンの考えに触れて高校の3年間を過ごすことができるのは、とても価値のあることのように感じます。そしていわゆる“普通の高等学校で過ごす青春”とは、また一風違った楽しさがありそうですね。
▼▼以下、ゼロ高等学院についてまとめ▼▼
結局、ゼロ高等学院は高校なのか?
高校ですが、教育連携先の通信制高校のサポート校といった感じ。高校の責務としては、「通信制高校のレポート提出のサポートを行う」「その上で、自分が何ができるかについてサポートする」といったもの。
入学の条件
「高校を卒業していない、全国に住んでいる方」
費用について(3年間)
ゼロ高等学院:1,080,000円
鹿島山北高等学校(教育連携先):299,688円
どうすればゼロ高等学院に入れるのか?
ゼロ高等学院にて入学前面談をし、必要書類を提出
定員は何名か
400名(予定)
今後のスケジュール
・「10月入学」の受付
記者会見同日(7月26日(木))より実施
・入学式
日時:10月6日(土)
時間:未定
場所:ゼロの郷 ※静岡県榛原郡川根本町壱町河内95
※全国からインターネットで入学式の参加も可(予定)

横井貴明

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