マーケティング・フレームワークって響き、なんかいけてますよね。
実際に弊社BLAMはマーケティングを学べる会社であり、学生インターンが在籍しているのですが
募集を出すとありがたいことに、たくさんの学生が応募してくれます。
マーケティングに興味がある学生が多くてびっくりします。
こんにちはたつおです。
今回はそのマーケティングで使う最も簡単で、実用的な3C分析について解説していきます。
3C分析とは
3C分析とは?
マーケティングの調査・分析の手法であるフレームワークの一つです。
経営戦略を決めたり、経営判断をする際に、3C分析をすることで、判断材料を整理することができます。
3Cとは 「市場・顧客(customer)」「競合(competitor)」「自社(company)」の頭文字をとっています。
これらの視点から、環境を整理し、分析することが3C分析です。
何がいいの?
マーケティングには様々なフレームワークが存在します。
5Forceや4C、PEST分析、SWOT分析など。
それぞれのフレームワークはそれぞれの目的によって活用するものですが
3C分析のなにがいいかと言ったら、とにかくわかりやすく課題を発見できることです。
特に、マーケティングに関してよくある課題が、既存のプロダクトやサービスの課題を発見して
それをマーケティング施策に落とし込むことです。
「まず、どうする?」となったときにまずやっていただきたいのが3C分析になります。
それぞれの3C分析の項目
市場・顧客(customer)
市場と顧客の分析です。
まずは、その商品はどういった市場にあるのかを考えてみましょう。
例えば、市場規模がどれくらいなのか。近年の市場は伸びているのか?縮小しているのか。
また、その市場にいる顧客は実際にどういった年齢層で、どういった地域の人が多いのか。
上記のような「市場の状況」と「顧客」について整理することで、取るべき戦略が少しずつ見えてきます。
競合(competitor)
次は、競合です。
その商品がある市場が明確になりましたが、その市場の中にはどういった競合がいるのでしょうか。それを明確化する必要があります。
その数はどれくらいなのか?
自社商品と比べると、価格はどうなのか?サービスで異なる点はあるのか?
シェアが1位の競合は、どのくらいのシェアを持っているのか?
1位のシェアの競合はマーケティングでどういった戦略をとっているのか。
競合に関しても、全体感と個別のベンチマーク企業のサービス詳細や戦略の2軸でみていくのがおすすめです。
自社(company)
最後に自社を分析しましょう。
他の項目でも同様ですが、自社は特に定量と定性の両軸でみていきましょう。
定量は数値化できるもの、定性は数値化できないものです。
競合と比べた際の、自社は定量的にどういう状況なのか。シェアはどれくらいか。成長率はどれくらいか。
また、定性的にはどのようなことが強みで、どのようなことが弱みなのか。
そういった視点でみていくことで、現状の課題がみえてきます。
実際の事例
日本におけるiPhoneを勝手に3C分析してみました。
実際にどういった視点でみていけばいいのか、参考にしていただけるとうれしいです。
(なぜiPhoneかというと筆者が学生時代に経営学部のゼミで研究したことがあるからです。状況はだいぶ変わっていますが。。)
市場・顧客(customer)
全体の市場感
・スマホ出荷台数は2,923万台/年(2016年)
・スマホ出荷台数の伸び率は6.3%増(2016年)
・年代別では、スマホ利用率は10代で94%、60代で47%(2016年)
顧客状況
・10代~20代のメディア視聴時間はスマホで150分以上利用している(2016年)
・格安スマホが市場を伸ばしている
全体の市場感と、実際の顧客の状況という視点でみています。
競合(competitor)
・各競合のOSはAndroidを搭載
・Androidの中でもSONY,SHARPのシェアが高い
・格安スマホの中国メーカーなどの安価なメーカーが台頭
・特にファーウェイの成長率は高い
競合の全体感でみています。
本当は個別のベンチマーク企業でもみていくべきなのですが、iPhoneが市場シェアが圧倒的だったのでベンチマーク企業の詳細は割愛しています。
自社(company)
定量
・iphoneの市場シェアは54% (2016年)
・他社と比べると価格が高い。(iPhoneXに関しては112,800円~)
定性
・圧倒的なブランド力
・mac bookなどのmac製PCとの親和性が高い
・デザイン評価が高い
・各社スマホなどに対応していない
定量的な市場シェアや価格と定性的な面でみています。
実は、iPhoneは定量的な容量だったり画質ではなく、定性的な箇所が強いことが、圧倒的な強さなのですね。
なぜなら、定性的なものはなかなか模倣できなからなのです。
じゃあ、どうするのかを3C分析を元に考えていく。
これも例えばなのですが、上記を整理した上で、
「市場は格安スマホが伸びているものの、格安スマホ市場に参入しないのは危険だ。
型落ちのiPhone5などは格安スマホで使えるようにして、iPhoneファンを増やしていこう」
と、言った会話を上層部ではしていたのかもしれません。
そういった判断をするために、簡単でかつ、網羅的に整理できる分析が3C分析です。
まとめ
分析のフレームワークは分析して終わりでは何の意味もありません。
実際に現状を網羅的に整理してから、次の打ち手を考えていく手法の一つに過ぎないのです。
このスピードを上げていくには、最初に仮説を立てることで分析していく中で、注目すべき項目を絞ることができます。
身の回りの様々な商品をこういった視点で、考えたり調べたりすることでマーケティング力がつくかもしれません。
引用:
http://japanese.joins.com/article/308/229308.html
https://marketing-rc.com/article/20160731.html
https://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20170221Apr.html

たつお

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